当院では時間をかけて、じっくりと丁寧に脂肪吸引を行なうことが誇りです。
吸引範囲がごくわずかであれば局所麻酔でも、できないわけではないのですが、当院では無痛麻酔として硬膜外麻酔を第一選択とします。この麻酔法だけでも、手術を終了することはもちろんできますが、患者さまの精神的苦痛(恐怖感、緊張など)をなくすために静脈麻酔の併用で、眠った状態のまま手術を終了します。
脂肪吸引する際には、皮膚に数ヶ所小さい切開(約3~5mm)をします。CrissCross法は、複数の切開創から網の目状に吸引できるため、凹凸のない滑らかな表面となるのです。
カニューラ挿入部位には、必ずスキンプロテクターを使用して、切開創の皮膚を保護します。脂肪吸引の手術は、この小さい切開創から2~3mmのカニューラという吸引器具を、扇状に前後に移動させることにより、脂肪を吸引するわけですが、この操作をひとつの切開創で、数百~数千回行なう必要があります。
もし、スキンプロテクターをつけずに吸引を行なうと、カニューラと皮膚が、こすれることにより摩擦熱が発生し、熱傷(やけど)を起こします。その結果、切開部すべてに小さいが目立つ傷跡(赤く盛り上がる)が残ってしまいます。
例えば、両方の太ももから2,000mlの脂肪を吸引する予定である場合、エピネフリン(止血効果)、リドカイン(局麻剤)を生理食塩水で希釈(濃度を薄めること)し、約4,000mlを皮下脂肪層に散布します。左右で約30~40分の時間を要します。この方法により術中・術後の出血量は極端に少なくなります。皮下脂肪層は水分を吸うことにより厚みを増し、吸引層の確認が容易になります。例えば1cmの脂肪層がある場合には、大量の水分を含ませ、2cmの厚さに膨らませた状態の方が吸引層の確認は容易です。すなわち、凹凸、ムラのない脂肪吸引が可能となります。もちろん、脂肪は柔軟剤により柔らかく吸引しやすい状態となっています。
最新体外式超音波(EUS)脂肪吸引法(0.1W/cm2、0.4~0.6MHZ)は、脂肪吸引を行なう際に、吸引部位に超音波を照射します。超音波の振動は交感神経を刺激し、脂肪細胞内に蓄積されていた中性脂肪を遊離脂肪酸に変えて細胞外に放出します。
手術部位に、直前に超音波を照射することにより、脂肪細胞を吸引しやすい状態に変化させるため、滑らかでムラのない効率的な脂肪吸引が可能となりました。また術後の内出血、腫れが少ないことが特徴で患者さまの社会復帰もすみやかに可能となりました。
現在リッツ美容外科で使用している体外式超音波は合併症を起こさない最新式脂肪吸引器です。

従来使用されていたカニューラは直径5mm~10mmほどもある太さでした。「カニューラの太さ」は、非常に大切なことなのです。例えば、2mmのカニューラを使用した場合と、4mmのカニューラを使用した場合、同量の脂肪を吸引しようとしたら、その所要時間は2倍どころか4~6倍ぐらいの時間を要します。それでも当院では細いカニューラを使用することにこだわり続けます。
太い(すなわち粗い目)カニューラで行なった場合には、表面に少なからず凹凸が出現します。細い(すなわち細かい目)カニューラは皮膚表面に凹凸を残すことがないのです。吸引時間は一般クリニックの2~3倍の時間をかけて、大量の脂肪を凹凸なく丁寧に吸引していきます。
患者さまから、「傷口は縫わずにテープで止めるので抜糸は不要では」とご質問いただくことがあります。確かに抜糸がなければ、患者さまは通院される必要はありません。しかし、これは果たして患者さまへの的確な対処方法と言えるでしょうか。この答えも「否」です。
傷を見えなくなる程きれいに治す方法としては、皮下真皮縫合+皮膚縫合が最善の方法であると考えます。
脂肪吸引は、術者である医師にとっては非常に体力を要する手術ですが、最後まで根気よく「患者さま第一」を貫くとしたら、きちんとした形成外科的縫合を行なうべきであると私たちは認識しております。
クリニックによっては吸引量を控えめにして、商業主義的に手術を手早く済ませることを重視しているところもあります。リッツ美容外科では、このような患者さまのご希望に添うための、最低限の吸引量は下記のように考えます。もちろん体型によって吸引量は異なりますが、おおまかな目安として参考にしてください。
・太もも:2000cc以上